医療の発展とともに人の寿命は大きく伸び続け、今や「人生100年」と言われるまでになりました。
しかし、単に長く生きることが人生の目的かと言えば、そうではありません。健康を維持し、生きる目標を保っていなければ、長寿はむしろ苦痛を伴うものになってしまいます。
では、人の体はなぜ、加齢とともに衰えるのか――?
そんな命題にあらためて立ち返ってみると、体内に絶えず発生する活性酸素が体を酸化させ、それが老化や病気の原因となっていることがわかります。
今から10年以上も前に、私が水素治療の可能性にたどり着いたのは、これが活性酸素の発生を抑制する働きを持つことを知ったからでした。
つまり、水素の力で体内の活性酸素を除去すれば、体の衰えを抑え、長く健康を維持することができます。これは昨今話題になっている予防医学の領域そのものと言えるでしょう。
健康とは誰しも失ってからその大切さを思い知らされるもの。
だからこそ、人生100年時代に備えて、水素治療の研究を進め、普及させる意義は大きいと感じます。私が臨床水素治療研究会を設立した目的も、まさにここにあります。
加齢は誰しも避けることはできません。
しかし、老化のスピードを抑ことは可能です。多くの人々が寿命に見合った健康を維持するために、今こそ予防医学の周知を進める必要があるのです。
臨床水素治療研究会代表理事 辻直樹