ガラス転移とフラジリティに反映される アルコールおよびアミン溶液の水素結合構造の違い

 過冷却液体の構造および動的性質は,ガラス転移点(Tg)において観測される熱容量変化(ΔCp)および液体の緩和挙動の一指標であるフラジリティ(m)に反映されると考えられる.一般に,共有結合や水素結合などが支配的な strong な液体では,ΔCp や m が小さく,逆にこれら異方的な分子間相互作用が弱い fragile な液体は,比較的大きな ΔCp,m を 示す.無機塩を添加したある種のアルコール溶液 [1]およびアミン溶液 [2]では,塩濃度に伴う溶媒和構造の変化を反映して,Tg,ΔCp および m が変化することが知られている [1,2].本研究では,1,2-プロパンジオール(12PDO),グリセロール(Gly)および 1,2-プ ロパンジアミン(12PDA)に,NaClO4 または LiBF4 を添加した(NaClO4)x(12PDO)1−x, (LiBF4)x(12PDO)1−x,(NaClO4)x(Gly)1−x および(NaClO4)x(12PDA)1−x の 4 種類の溶液のガラス 転移を示差走査熱量測定(DSC)によって観測し,これらアミンおよびアルコール溶液の間で,Tg,ΔCp および m がどのように異なるのかを比較した.

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Author: castage

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