老化のスピードをコントロールし「老後」の再定義に挑む

――青木先生は昨年6月から銀座よしえクリニック都立大院の院長を務められています。主な患者は周辺地域の女性層ですか?

インターネットの効果もあり、周辺の地域に限らず遠方からも内科のアンチエイジングに関心を持つ方が大勢来られます。何か明確な症状を抱えている方というよりも、健康に長生きすることを望む方ですね。

具体的には、アンチエイジングドック(健康状態診断)によって脳年齢や血管年齢、ホルモン年齢、骨年齢、酸化ストレスや糖化ストレスなど、現在の体の機能を測定し、実年齢との比較を行なった上で、現在の体の弱点を明確にします。その上で、抗加齢医学的な臨床のアプローチを行い、老化のスピードをコントロールして機能の衰えをゆっくりにすることが、内科のアンチエイジング医療なのです。

 

――人生100年時代と言われる昨今、今後ますます高い注目を集めることになりそうな分野ですね。

かつて人間は50歳で生涯を終える生き物でした。ところが、今では平均寿命が80歳を超え、人生100年時代とまで言われるようになっています。そのため60代前半で定年退職を迎えても、その後にはまだまだ長い人生が待っていますから、いかに健康を維持して生きていくかというのは、非常に重要なテーマだと思います。

その意味で、「老後」を再定義すべき時代になっていると言えるでしょう。理想をいえば、70歳を超えても60歳レベルの体力や知力を維持できていれば、リタイア後も充実した人生を送ることができますからね。

 

――そこで内科のアンチエイジングにいっそうのニーズが生まれるわけですね。

ただ、筋肉はいくつになっても鍛えらることができても、脳や血管、内臓はそうもいきません。だからこそ、老化のスピードを緩める加齢制御を行なう必要があります。

 

――加齢制御のための具体的な手法にはどのようなものがあるのでしょうか。

老化には様々な要因が作用しており、その1つが酸化ストレスです。これに対抗するためには、酸化ストレスをなるべく受けないようにすることが一番。次に、体が本来持っている抗酸化力を保つか、あるいは加齢に伴い落ちてくる抗酸化力を外部から補う。たとえば野菜であればβカロテンを含む緑黄色野菜、魚であればアスタキサンチンを含む鮭、お酒ならレスベラトロールを含む赤ワインなど、臨床的に効果が認められている食材を摂るのは有効でしょう。

その反面、闇雲に抗酸化に取り組めばいいわけではありません。というのも、最近の研究では、抗酸化ビタミンを過剰摂取すると体内で作られる抗酸化物質であるSODの産生が抑制され、かえって生活習慣病を悪化させるようなこともわかってきたからです。つまり、抗酸化を見直すべき時期がやって来たと言えます。

 

――そこで青木先生は水素治療に注目されたわけですね。

水素が持つ抗酸化作用は以前から広く知られていますが、ある程度の酸化ストレスを残しておく必要があることを踏まえれば、複数ある活性酸素の中で超悪玉といわれるヒドロキシラジカルだけに作用する水素は、アンチエイジング治療として理想的です。そこで私のクリニックでは、水素による点滴治療を取り入れているんです。

 

(つづく)

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Author: castage

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