小型ガスエンジンの排気特性に及ぼす低炭化水素燃料添加の影響

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 現在,石油系燃料の枯渇問題を解決する手法の1つとして,太陽光エネルギーをはじめとする自然エネルギー, 廃棄物再生型エネルギーおよび植物系由来のバイオマスエネルギー等に関する研究が数多く行われている.また, 次世代型新エネルギーの重要な評価項目として,環境性や資源量は当然であるが,経済性や今後の成長性も重要なポイントであり,各種新エネルギーにおいてもその活用にあたり多く問題点が指摘されているのは周知の事実である.これらの問題点の解決には,多くの付随する装置開発や制御システムの構築が必須でありその処理に伴う環境への影響も無視できない検討課題である.これらの観点から,構造が簡単な小型機関および人工的に生成可能なガス燃料が注目されている.ガスエンジンはディーゼルエンジンと比較して大気汚染物質の排出量が極めて少ないことから,天然ガス自動車普及に貢献するだけでなく,コージェネレーションシステムなどの発電機の 普及も増大しており,発電容量は 2010 年で 314 億 kWh から 2030 年では,約 1000 億 kWh と約 3 倍近い導入量を目指している[1].小型ガスエンジンは取り扱いが比較的容易であり,総合熱効率は約 75%と高く,緊急用の発電機としてもその需要が増大しているが,汎用性の観点から燃焼生成物に関する研究はあまり行われていない[2].

そこで本研究では,発電用小型ガスエンジンの燃焼生成物低減に関する指針を得るためにまず手始めとして, 汎用ガス燃料に低炭化水素燃料を添加した場合の燃焼生 成物に及ぼす燃料性状の影響について検討を行った.併せて,機関負荷に関する考察を行った.

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Author: castage

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