患者の負担をいかに抑えるかが、水素治療の発展のカギに

――周東先生が水素治療に注目することになったきっかけは何だったのでしようか。

もともと注目していたのは酸素なんです。ある時、ピロリ菌が酸素に弱いという性質を発見し、液体酸素による治療法を研究し始めたのが発端で、後にその成果を『酸素カー一酸素は最良のクスリ!』(知玄舎)という著作にもまとめています。酸素をどう摂るかは、未病対策として非常に重要で、ミトコンドリアを活性化して生活習慣病を改善しましようという内容です。

その研究の過程で、活性酸素の除去には水素がより効果的であるという視点を持ちました。そのタイミングで臨床水素治療研究会の辻直樹先生との出会いなどもあり、よりこのジャンルへの関心を局めていきました。

――周東先生ご自身も、水素治療を体験されましたか?

もちろんです。病気の治療というよりも、私の場合は疲労回復の面などで著しい効果を体感しました。毎朝、カプセルで水素を摂取するのを日課としていますが、おかげで体調はすこぶる良好です。妻も医者なので、時には夫婦で水素の点滴を刺しあったりすることもありますよ(笑)。

――保険診療をメインとする環境においては、水素治療を取り人れるハードルもあるので

自由診療として取り人れるしかありませんが、できるだけ患者さんの負担を軽減できるように、料金面はかなり安く抑えています。新しい治療法なので、本当に効くかどうか半信半疑の患者さんも多いのが実情で、だからこそそこで気軽に試せる価格設定が大切だと思っています。
ある患者さんの例でいえば、C型肝炎にかかって検査を行なったところ、ほかにも乳がんやリウマチの疑いが判明し、この2年ほどは週に1 ~2度の水素治療を行なってきました。すると、それらのマーカーの数値が、軒並み正常化したんです。ちなみにその患者さんは、美容面での効果も大きく、周囲から「肌がきれいになった」とよく褒められるそうで、おかげで今も定期的に水素治療を続けていますよ。

――水素治療は今後、どのように発展していくでしようか。

価格面の問題もありますが、使う人が増えればコストも下がっていくはずで、水素治療は少しずつ身近なものになっていくでしよう。もちろん、最初は仕組みがよくわからないので敬遠される人もいますが、「周東先生が言うなら・・・・・」と受け入れてくる人も大勢います。どういった形であっても、私が水素治療の広がりに貢献できるなら幸いですね。
原理上、水素を発生させるのは決して難しいことではありません。もし今後、クリニックレベルで使える水素発生装置が開発されることがあれば、なおさら水素治療の普及は進むはず。その時、先行者である私たちが、水素の正しい使い方を指導していく必要があるでしょ

 

 

医療法人 健身会 理事長/南越谷健身会クリニック院長/南越谷睡眠研究センター長

昭和大学藤が丘病院 呼吸器内科 兼任講師 周東 寛 先生

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Author: castage

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