サイエンス教室inコミセン ~エネルギー・環境~

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 近年,人間活動による地球環境の悪化が目に見える形で表れて来ている.その一つの側面は気候 大異変である.このような気候の変化は,産業革命以降の化石燃料の大量使用による二酸化炭素等 の温室効果ガスの排出量の増加に伴う,地上気温や海水温と海面水位の上昇,生態系の変化,雨の 酸性化などで表面化し,今後もさらに悪い方向に向かって進んで行く可能性が高いとされている. もう一つの側面は人工化学物質の存在であり,現在人々の生活をより便利で快適なものにする上で 欠かすことができないものになっていて,職場や家庭の内外に,そして家電製品から事務機器,ま た衣類や自動車など,あらゆるところにあふれている.人工化学物質は優れた点も多く,現代の社 会と人々の生活に便利さを齎しているが,反面,その中には大気汚染や水質汚濁や土壌汚染などを 引き起こし,人々の健康に害を与えたり,生態系を壊したりするものもある.今回実施した公開講 座では,前方の問題を念頭に置きながら現在のエネルギーミックスにおいて,約8割を占める化石燃料から地球環境に優しい再性可能エネルギーへとシフトして行く中でクリーンエネルギーとして注目されている水素エネルギーについて知識を深めるため,純水素型燃料電池について,その原理と発電メカニズムを,燃料電池を実演しながら紹介した.後方の問題では,現在環境浄化等の幅広い分野で実用化されている光触媒とその応用技術に対する理解を深めるため,光触媒である二酸化チタン(TiO2)を取り上げた.それを触媒にして有機分子で汚染された汚水の浄化を実演しながら光触媒の原理の説明とその応用技術について身近なところでの応用例を紹介した.今回は,筆者が自分で企画し,地域貢献として大学周辺地域で行った活動の内容と得られた効果について報告する.

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Author: castage

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