東大で水素セミナー、水素ガス吸入の臨床例発表

㈱ヘリックスジャパン(東京都新宿区)、東京大学薬学系研究科薬品作用学研究室共催による「水素の還元作用と免疫活性セミナー」が3月17日、東京大学で開催され、医療関係者など約150人が参加した。

(独)くまもと県北病院機構玉名地域保健医療センター院長の赤木純児氏は、末期がん治療においても良好な成績を挙げている「複合免疫療法」の臨床例について解説。ステージⅣのがん患者45人を対象に、オプジーボ単独群(16人)、水素ガス吸入とオプジーボの併用群(29人)とをMST(生存期間中央値)で比較した結果、オプジーボ単独群に対し、併用群は約4倍改善した事例を紹介。

 

「水素ガス吸入は、キラーT細胞を活性化することで、オプジーボの効果を高めていることが示唆される」とした。

また、がん治療の予後改善に大きく寄与するCoQ10が、ミトコンドリアの機能を増強している点に着目、25人を対象に水素ガスを吸引させた結果、72%に当たる18人が水素ガス吸入後に抹消血中のCoQ10濃度が高まるというデータも紹介、「水素ガス吸入が、ミトコンドリアの機能を増強する裏付けとなる」とした。

同氏は、水素ガス吸入には、

①ヒドロキシラジカル消去によりミトコンドリアのDNA損傷を抑制

②ミトコンドリア機能を増強させる

③毛細血管をヒドロキシラジカルから守り血流を改善することで、免疫を高める働きがあると考えられる

と引き続き検証を進めていくとした。

このほか、山梨大学大学院総合研究部教授の小山勝弘氏は、若年成人男性8人を対象に、高強度運動後の水素酸素混合ガスの吸入が運動パフォーマンスの変化に及ぼす影響について実施した、二重盲検クロスオーバーデザインによるヒト試験について解説。

 

ポジティブな変化が観察された結果として、①一過性の疲労による瞬発的パフォーマンスの低下を抑制する可能性、②高強度運動に伴う急性の酸化損傷(DNAレベル)の増大を抑制する可能性、③高強度運動後翌日の生体抗酸化能を賦活化する可能性―― を挙げた。

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Author: castage

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