環状炭化水素の分子構造が予混合SI エンジンの排気成分に及ぼす影響

 内燃機関の熱効率の向上に向けて,例えば予混合圧縮自着火燃焼(HCCI 燃焼)の実用化や,火花点火燃焼(SI 燃焼)の高圧縮比化を目指すノッキング制御などの研究が進められている.HCCI 燃焼とノッキングは,いずれも自着火現象に起因することから,自着火を自由に制御する手法の構築が求められている.自着火の発生に影響する因子としては,混合気温度や残留ガス中の成分などが考えられ,自着火を発生させるために残留ガスを積極的に導入する手法は前例(1)-(3)が多い.また,中野らは,残留ガスが自着火に及ぼす影響を,詳細な化学反応モデルを用いたシミュレーションで温度と反応中間生成物の観点から検討を行い,負荷が高い運転条件では温度の影響が大きくなることを明らかにした(4),(5).しかし,このようなシミュレーションにおいて,残留ガスや排ガス中の成分は,使用する化学反応モデルに含まれている成分を用いて表現する以外に方法は無く,実際のエンジンで生成される既燃ガスの成分との検証は十分になされていない.

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Author: castage

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