川重主導の水素事業、液化プラント建設開始

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オーストラリア・ビクトリア(VIC)州モーニングトン半島のへースティングス港で19日、川崎重工業が主導する水素プロジェクト「ハイドロジェン・エナジー・サプライ・チェーン(HESC)」の液化パイロットプラントの建設が始まった。同州ラトローブバレー産の褐炭から水素を生成して日本へ輸出するプロジェクトで、2020~21年の輸送試験の開始が予定されている。オーストラリアンなどが伝えた。

同プロジェクトに対しては、連邦政府とVIC州政府がそれぞれ5,000万豪ドル(約38億円)を拠出。プロジェクトの総費用は最高で5億豪ドルに上る見込みだ。

ラトローブバレーで採掘された褐炭は、エネルギー大手AGLエナジーが保有するVIC州ロイ・ヤン火力発電所のガス精製設備に送られ、水素を抽出した後、加圧してへースティングス港にある鉄鋼大手ブルースコープ・スチールの施設にトラックで輸送。マイナス253度に冷却して液化した後、船で日本に輸出する。

同プロジェクトには日本側から、川重のほか、Jパワー(電源開発)と岩谷産業、丸紅のコンソーシアム(企業連合)が参画する。

キャナバン資源相は、同プロジェクトがオーストラリアの新たな産業を創出するための重要な一歩だと主張。実証試験が成功すれば、年間で20億豪ドル規模の産業が生まれる可能性があると述べている。

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Author: castage

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