水素水を用いた足湯の効果 –健常成人での検証–

 活性水素の抗酸化作用が最近話題になっている。人体への摂りこみ方法として水素水の飲用があり、効果として糖尿病患者における脂質異常症・血糖値の改善 1)、イソプラスタンの低下、酸化 LDL・遊離脂肪酸の低下、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)の上昇 2)、健常な青年における平均赤血球容積の増加、平均ヘモグロビン濃度の減少、 総タンパク・尿素窒素・総コレステロールの減少 3)、唾液中IgA・唾液中コーチゾルの増加、血中過酸化脂質・d-ROM (酸化ストレス)の低下、肌の弾力・角質水分量の増加 4)、パーキンソン患者における症状改善 5)等が報告されている。飲用以外では入浴に用いて、中年~高齢者における皮膚弾力性の向上と水素の皮膚浸透性が報告されている 6)。 我々は、水素の抗酸化作用と皮膚浸透性に着目し、足病変リスクのある人に対するフットケアとしての足浴に水素水の活用を考えた。足病変リスクのある人では、足の末梢動脈血流の低下の問題が指摘されており 7)8)、今回の研究では足の末梢動脈血流の測定をし、さらに足の末梢動脈血流の影響を受ける足の末梢皮膚温の測定と、足の循環全体に影響を与える血圧、脈拍、体温(腋下)の測定を行った。 従来からフットケアでは足浴が推奨され 9)、水道水や炭酸水が用いられるが、水素水の足浴は新たな試みである。本研究の目的はその初段階として、健常人に水素水の足湯を試みた効果を定量的に明らかにすることである。

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Author: castage

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